3か月は短いです(限定承認の続き)

 限定承認も相続放棄と同様に、相続の開始を知った時から(※一般的には、お亡くなりになられた時から)3か月以内に、家庭裁判所に対して申請を行います。

私も20年前に、父を亡くしましたが、長男だったので、やれ、喪主をやったり、いろんな方々にご挨拶(父の仕事の関係の方などは、ほとんど面識のない方ばかりで、そのあたりも苦労しました)など、やることは山ほどありました。

 しかし、普通の人は、自分がその立場になる経験を何度もするものではないと思います。実際、私も、そうした経験は初めてで、遺言書のことで、弁護士さんに相談に行ったり、家庭裁判所に行ったりしたのですが、自分でやりながらも、正直、さっぱり、わけがわからなかったです。

 当時は、法律にも全然関係ない仕事をしてましたし、まったく知識もなかったので、その大変さは身に染みて感じました。

 そんなこんなで、実際に自分が相続人の立場に立つと、もう、いろんなことをバタバタのうちにやらなければならず、あっという間に、時間が過ぎてしまいます。故人の思い出に浸る余裕もないくらいです。

 3か月というと、普通は長いように感じるかもしれませんが、こうしたときの3か月はあっという間です。思っているより、かなり短いと思っていただいた方がいいと思います。

 もし、限定承認や相続放棄をお考えになる必要がある場合は、そのあたりには十分ご注意ください。


















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