遺言書が無かったらどうなる?

相続の時に遺言書があれば、基本的に、遺言書の内容通りに遺産を分けることになります。

しかし、遺言書が無い場合は、民法という法律に定められている、
相続をする権利のある人(※相続人)が全員で話し合って、どのように分けるかを決めることになります。

 重 要 
これを『遺産分割協議』と言い、相続人全員の合意が必要になります。

この『相続をする権利のある人』というのは、遺言書を作成する場合にも、特に重要な部分です。ご自身で、遺言書を作成される場合は、十分にご注意なさってください。

裁判になることも…

相続人が多い場合には、遺産分割手続きに時間がかかることもあります。

また、相続人の配偶者や子どもたちなど、複雑な人間関係がからんでくると、相続人同士で争いになることも少なくないのが現実です。
(※決して、2時間ドラマのお話ではありません)

どうしても、話し合いがつかなければ、裁判になることもあるかもしれません。時間もお金もかかります。もちろん、裁判までやろうとするくらいですから、将来にわたり、消すことのできない禍根のようなものも残るでしょう。

不動産(土地・建物など)は難しい

不動産をお金に換えるのは、なかなか簡単なことではありません。

こういうふうに分けることに決めたから、パッパと売って「ハイあなたの分!」などというのは、正直に申し上げて、あまり現実的な話とは思えません。

さらに、その土地や建物に、今どなたか(※例えば、相続人のうちの誰か)が、住んでいたりする場合なら、なおさらでしょう。

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「自分の家は大丈夫!?」

遺言書がなかったために争いになるケースは、少なくありません。<いろいろなお話を耳にされてる方もいらっしゃると思います。

相続が現実のものになる前は、「自分の家は大丈夫!」「争いになんてなるはずがない」とお思いだったケースも、意外に少なくないのではないでしょうか。

⇒ 愛する人たちを守りましょう

遺言書が無くても、円満に相続されるケースは多いでしょう。ただ、現実として、争いになるケースがあることも事実です。

自分の大切な子供や家族が争うのを見たい方は、いないでしょう。

『遺言書があれば、すべて円満におさまる』
もちろん、そんなことを言い切ることはできません。

ただ、少なくとも、あなたが、ご家族のことを、どう思っているのか、今後どうしていってほしいと思っているのか、そうした心や思いを伝えることは、とても大切なことだと思います。

心から、子供たちや家族のこと、大切な人のことを思う気持ちは、きっと伝わるものだと、私は信じています。

当事務所は、“あなたの思いをかたちに” するお手伝いをいたします。

あなたと “一緒に” 一生懸命考えます
あなたの心や思いが伝わるものを “一緒に” 作っていきませんか

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